胃がんの初期症状は下痢!げっぷの頻度が多くなったら要注意?
2017/11/02
胃がんは、2番目に多いがんです。近年は、がん検診や胃カメラによる検査が普及して、早期発見の機会が増えました。
ただし、自覚される症状が少ないため、自発的に胃カメラによる検査を受ける人は、まだまだ多くありません。どんな兆候が現れたら、検査を受ける必要があるのでしょうか?簡単に受けられる検査についても紹介します。
胃腸の不調が分かりやすい下痢!実は初期症状ではなかった
便通異常は、胃腸に不調が生じている証拠です。便秘や下痢は、胃腸の不調を知る、分かりやすいサインです。胃がんでも、便秘や下痢は、重要な症状です。ただし、初期の症状ではありません。。
便秘や下痢は、胃がんが進行し、末期になったことを示すサインとされています。胃がんが胃の壁を食い破り、腹膜全体に広がった状態を、腹膜播種と呼んでいます。便秘や下痢は、腹膜播種が起こっている時に、見られる症状です。腹膜播種が起こっていたら、進行がんのうちでも、末期と見なされます。
げっぷの頻度が多くなったら要注意!胃が固くなっている可能性を示す症状
胃がんの比較的早期に見られる症状の一つが、げっぷです。げっぷは、胃腸の機能が低下した時に現れる症状です。胃が固くなって、収縮運動がうまく行われないようになると、空気やガスを上に戻そうとします。上に戻された空気やガスが、げっぷとして出ます。
げっぷがたくさん出るようなら、胃腸の機能が低下している可能性があります。胃が荒れているため、臭いがきつくなるのが、特徴です。頻繁に出るげっぷは、酸っぱい臭いがします。酸っぱいげっぷが頻繁に出るようなら、胃がんの可能性があります。
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→若年性胃がんの原因は食事とストレス?初期段階で気づくことは不可能?
胃もたれに吐き気が伴うようなら胃がんの初期症状の可能性がある
酸っぱいげっぷがたくさん出るのは、胃がんの比較的早期の段階です。ステージ1で、げっぷが気になることはあります。ただし、げっぷが胃がんの自覚症状として見られる事が多いのは、ステージ2と言われています。
げっぷが気になる頃には、他の症状も見られるのが普通です。注意したい症状は、食べ物がつかえる感じ、胃の痛み、吐き気などです。特に気をつけたいのが、吐き気です。
吐き気は、胃液の分泌や胃の運動に障害を来している時に、見られる症状です。胃もたれに吐き気が伴っていたら、胃がんの初期症状の可能性があります。
胃もたれに吐き気が伴うようなら胃の検査を受けよう!胃がんのスクリーニング検査なら自宅でも受けられる
胃もたれや吐き気は、急性胃炎でも見られる症状です。急性胃炎なら、症状が軽い場合は、1日安静にしているだけで、症状が改善される事があります。しかし、症状が繰り返される場合は、胃炎が慢性化して、萎縮性胃炎になっている可能性があります。
萎縮性胃炎を発症している人は、胃がんのリスクが高まります。萎縮性胃炎の人が胃がんを発症するリスクは、そうでない人の3.8倍にのぼるとされています。
萎縮性胃炎は、内視鏡で観察すると、胃が色あせ、粘膜の下にある血管が、透けて見えます。ただし、内視鏡検査以外にも、萎縮性胃炎が分かる検査方法があります。
血液中のペプシノゲン濃度を測定する検査です。ペプシノゲン濃度の測定は、胃がんのスクリーニング検査としても有用である事が、明らかにされています。
ペプシノゲン濃度の測定は、「ドクターアンドポストの郵送検診」を利用すれば、自宅でも受けられます。
今回のまとめ
胃がんは、進行がんになっても、約半数の人が無症状と言われています。自覚症状が乏しいのが、胃がんの特徴です。自覚症状で分かりやすいのは、便秘や下痢ですが、便秘や下痢は、胃がんの末期に見られる症状です。
比較的早期に見られるのは、げっぷ、胃もたれ、吐き気などです。胃もたれや吐き気は、胃炎でも見られる症状ですが、症状が繰り返される場合は、萎縮性胃炎になっている可能性があります。
萎縮性胃炎を発症していると、胃がんのリスクが高まります。萎縮性胃炎については、「ドクターアンドポストの郵送検診」を利用すると、自宅でも検査が受けられます。
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