若年性胃がんの原因は食事とストレス?初期段階で気づくことは不可能?
2017/11/03
胃がんに罹りやすくなるのは、50歳くらいからと言われています。ただし、若年の人が、胃がんに罹ることもあります。若年で発症する胃がんは、若年性胃がんと呼ばれています。若年性胃がんは、女性に比較的多く発症する事が知られています。
若年性胃がんの患者の男女比は、男性1に対して、女性が1.9です。普通の胃がんでは、男性が女性の2倍とされているのと対照的です。若年性胃がんの原因は、食事とストレスでしょうか?早い段階で気づくことは、難しいのでしょうか?
若年性胃がんの原因は普通の胃がんと違う⁉︎×××はあまり関係ない
胃がんの発生率には、地域差がある事が知られています。国内で胃がんの発生が多いのは、東北と北陸地方の日本海側です。
いずれも、塩分の摂取量が多いと見られる地域です。世界的には、胃がん患者が少ないのは、欧米やオセアニアです。これらの地域は、塩分の摂取量が少ないとされています。
普通の胃がんの原因として、よく指摘されるのは、塩分の過剰摂取です。
また、ストレスやピロリ菌も、原因とされます。いずれも、胃粘膜を傷つけます。胃粘膜の細胞が傷ついて、修復が追いつかないと、胃がんになる可能性が高くなります。
ピロリ菌は、若年性胃がんには、あまり関係が無いと考えられています。ピロリ菌の除菌をすれば、若年性胃がんのリスクが無くなるというわけではないとされています。
若年性胃がんは粘膜層の変化があまり無いのが特徴!ステージ1~3の割合が低い⁉︎
若年性胃がんは、普通の胃がんと異なり、がん細胞同士で塊を作りません。若年性胃がんでは、がん細胞は、胃の壁の中でバラバラと散らばりながら、大きくなります。粘膜層の変化があまり見られないのが、若年性胃がんの特徴です。
そのため、発見時には、切除手術が出来ない状態になっていることが多いとされます。若年性胃がんは、普通の胃がんに比べると、治癒切除可能なステージ1~3の割合が低いと言われています。ステージ1~3で発見されるのは、普通の胃がんの60%にとどまるとされています。
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若年性胃がんは女性ホルモンと関係する?初期症状は胃の鈍い痛み
若年性胃がんは、20~40代の女性に多いとされています。若年性胃がんの原因は、究明中です。
現在、若年性胃がんの発症と関係があると考えられているのは、女性ホルモンです。若年性胃がんの細胞は、女性ホルモンのエストロゲンをキャッチする機能を持っていることが、分かっています。また、遺伝子の変化が起きているとも考えられています。
若年性胃がんの初期症状は、みぞおちが重い感じ、胃もたれ、食事量の減少、胃の鈍い痛みなどです。特徴的なのは、断片的な胃の鈍い痛みです。ごく初期には、食後に痛みを感じますが、だんだんと空腹時や平常時にも痛みを感じるようになります。
胃の鈍い痛みを感じるようなら胃の検査を受けよう!内視鏡検査ではない検査方法もある
若年性胃がんは、初期に胃の鈍い痛みを感じます。ただし、胃の痛みは、胃炎などでも見られる症状なので、見過ごしてしまう事が、少なくありません。
また、若年性胃がんは、粘膜層の変化があまり見られないため、内視鏡検査を受けても、異常が指摘されるとは限りません。
内視鏡検査以外で、がんの前段階である胃の萎縮を調べる事が出来るのが、ペプシノゲン濃度測定です。
ペプシノゲン濃度測定は、血液検査による胃がん検診とも呼ばれています。ペプシノゲン濃度測定は、「ドクターアンドポストの郵送検診」を利用すれば、自宅で受ける事が可能です。
今回のまとめ
若年性胃がんは、20~40代の女性に多い胃がんです。原因は究明中ですが、ピロリ菌については、あまり関係が無いと考えられています。関係性が注目されているのは、女性ホルモンです。若年性胃がんの細胞は、女性ホルモンのエストロゲンをキャッチする機能を持っていることが、分かっています。
若年性胃がんの初期症状で注意したいのは、断片的な胃の鈍い痛みです。胃の鈍い痛みを感じるようなら、胃の検査を受けましょう。
若年性胃がんは、粘膜層の変化があまり見られません。血液検査による胃がん検診とも呼ばれる、ペプシノゲン濃度測定が適しています。ペプシノゲン濃度測定は、「ドクターアンドポストの郵送検診」を利用すれば、自宅で受ける事が可能です。
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