胃がんステージ4の余命は?抗がん剤や手術でどこまで回復する?
2017/01/21
胃がんは、初期症状に気づきにくい病気です。そのため、胃腸の不調を自覚して、病院を受診した時には、すでにステージ4だったという人も、稀ではないようです。ステージ4の余命は、どのくらいでしょうか?抗がん剤や手術で、どこまで回復するものでしょうか?
胃がんステージ4の症状は体重減少と腹水!腹水は抜くと逆に危険なことも
ステージ4は、他の臓器に転移が見られる状態です。胃がんでは、肺や腹膜などへの転移が、多く見られます。また、リンパ節の遠隔転移があります。胃にできるしこりも大きくなります。自分で腹部を触ると、しこりが感じられるほどの大きさになります。
ステージ4の胃がんの症状で、特に顕著なのは、全身の激痛と体重の著しい減少です。よく見られる症状には、腹水があげられます。腹水が溜まると、腹部に重度の膨張感が生じて、食欲低下を招きます。
腹水を抜く治療が施されることもあります。ただし、腹水を抜くと、危険なケースもあるため、ケースバイケースで治療は行われます。
→胃がんの初期症状をチェック!みぞおちの痛みや口臭があると危険?
胃がんステージ4の5年生存率は7.3%!手術を行うのはどんなケース?
胃がんのステージ4は、5年生存率が、7.3%とされています。5年後には、生きていない確率が高いのが、胃がんのステージ4です。がんを手術で取りきれないと判断し、手術を行わない場合、余命宣告がなされます。胃がんの余命は、1年ということも、少なくありません。
ステージ4の胃がんの治療で、手術が選択される場合もあります。がんが漿膜までにとどまり、リンパ節転移が第3群に達している場合、もしくは、がんが漿膜を貫通し、かつ、リンパ節転移が第2群までにとどまっている場合です。それらのケースでは、胃と周辺の内臓の切除が、開腹手術で行われます。
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手術によって5年生存率は上がるのか?抗がん剤治療ではどんな薬が使われる?
ステージ4で手術を行う場合、手術の前後には、抗がん剤治療が行われます。抗がん剤は、胃がんでは効きにくいと言われてきました。
しかし、「TS-1」という抗がん剤が開発されてから、胃がんの治療に成果を上げています。「TS-1」は、口から飲む抗がん剤です。
胃がんのステージ4は、手術を行わないと、5年生存率は7.3%です。手術を行うと、5年生存率は14.3%に上がります。体力が低下している場合は、手術を見送り、抗がん剤での治療を行いますが、条件に合い、長時間の手術に耐えられる体力がある場合は、手術が行われます。
今回のまとめ
胃がんのステージ4は、5年生存率が7.3%とされています。ステージ4でも、がんが漿膜までにとどまり、リンパ節転移が第3群に達している場合、もしくは、がんが漿膜を貫通し、かつ、リンパ節転移が第2群までにとどまっている場合は、長時間の手術に耐えられる体力がある時、手術が行われます。
手術の前後には、抗がん剤治療も行われます。手術を行うと、5年生存率は14.3%に上がります。
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