上行結腸癌になる原因は×××!初期症状や術後の合併症について!
近年、増えてきているのが、結腸の右半分に出来る癌です。結腸の右半分に出来る癌の代表が、上行結腸癌。上行結腸癌は、50歳以上の人に多い癌です。上行結腸癌になる原因、初期症状、術後の合併症は、どうなっているのでしょうか?
上行結腸癌になる3つの原因!食生活の欧米化と飲酒喫煙
1.食生活の欧米化
上行結腸癌になる最大の原因は、タンパク質や脂肪の多い食事とされています。タンパク質や脂肪の多い食事を摂ると、便が大腸に留まる時間が長くなり、便に含まれる発がん性物質も長い時間腸内に留まることになります。また、脂肪を多量に摂取すると、脂肪の分解酵素である胆汁が、たくさん分泌されます。胆汁に含まれる胆汁酸は、腸内の発がんに関与していると考えられています。
2.アルコールの多量摂取
日本国内で、上行結腸癌を含む大腸癌の死亡者が多いのは、沖縄県。次いで、青森県、秋田県、山形県、岩手県とされています。これは、アルコールの消費量の多さとつながりがあると言われています。
3.喫煙
タバコを吸う人と吸わない人を比べると、タバコを吸う人は、約7倍、上行結腸癌を含む大腸癌になりやすいと言われています。タバコは、大腸癌になる原因の1つと考えられています。
→上行結腸癌ステージ3や4の場合の治療法とは?助かる確率はどの位?
初期症状がほとんどない!発見された時はステージ3が多い
上行結腸癌は、ステージ3以降の状態になって、初めて発見されるケースが多いとされます。日本消化器病学会によると、大腸癌で、ステージ1以下で発見されたのは25%。ステージ2での発見は28%。ステージ3が34%。ステージ4が13%です。上行結腸癌は、発見が遅れやすい傾向があります。
発見が遅れるのは、初期症状がほとんどないためです。大腸癌の初期症状としては、血便や便通異常があげられます。しかし、上行結腸癌では、出血が分かりにくく、便通異常は起こりにくいのが、特徴です。腹痛、腹部の膨満感、しこり、貧血などの症状が現れてから、発見されるケースが、ほとんどです。これらの症状は、癌が大きくなり、癌で内腔が狭くなってから現れるものです。
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→結腸がん初期症状!気をつけたい3つの原因と2つの症状とは?
上行結腸癌の術後の合併症は腸閉塞!便失禁の心配はない⁉︎
上行結腸癌の治療の中心は、手術です。上行結腸癌は発見された時に、癌が進行していることが多いため、開腹手術が少なくありません。そのため、術後の合併症は、腸閉塞が多くなります。腸を部分的に切除することから、一時的に腸蠕動が妨げられるのが、原因です。
同じ結腸癌でも、S状結腸癌の術後は、便失禁が起こりやすくなります。骨盤内臓器に分布する自律神経を広範囲に切除するためです。しかし、上行結腸癌の術後には、便失禁の心配はないとされています。
今回のまとめ
上行結腸癌は、近年増えてきている病気です。背景には、食生活の欧米化があるとされます。また、アルコールを多量に摂取したり、タバコを吸ったりすると、上行結腸癌になる可能性が高くなると言われています。初期症状がほとんどないため、上行結腸癌が発見された時には、ステージ3以降になっていることが多いとされています。治療は、手術が中心。術後の合併症としては、腸閉塞が懸念されます。ただし、便失禁の心配はないとされています。
→s状結腸癌のリンパ節転移の確率!転移が起こったら生存率は0%?
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