直腸がんの転移はリンパ・肝臓・肺に移りやすい?
直腸がんは、他のがんに比べると、進行が遅いとされています。それでも、進行がんまで進むと、転移が見られます。転移には、リンパ節転移、血行性転移、腹膜転移などがあります。ステージ3期からステージ4期になると、転移が広く見られるようになります。
直腸がんが進行する過程で最初に転移する器官はリンパ節
直腸がんが進行する過程で、最初に転移する器官は、リンパ節です。リンパ節への転移が見られるのは、ステージ3期から。ステージ3期は、転移しているリンパ節の数で、状態が分類されます。リンパ節への転移が、3箇所以下であれば、ステージ3a期に、4箇所以上のリンパ節にがんが転移している場合は、ステージ3b期に分類されます。
直腸がんでは、基本的に手術の適応となるのは、ステージ3期までです。ただし、ステージ3b期になると、他に転移している可能性が、低くないと考えられています。ちなみに、リンパ節転移の可能性がある段階で、手術は開腹手術が選択されます。開腹手術なら、郭清がしやすいためです。
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ステージ4期で転移しやすい臓器は肝臓と肺
ステージ4期は、他の臓器や腹膜に転移が見られる状態です。直腸は、腹腔にあります。がんが進行すると、腹膜転移することがあります。
他の臓器で、転移が最もよく見られるのは、肝臓です。直腸がんを含む大腸がんと診断された人の、約11%に肝転移が見られます。肝臓での再発は、手術を受けた人の約7%に見られます。
肝臓の次に転移が起こりやすいのは、肺です。直腸がんを含む大腸がんと診断された人の、約2%に肺転移が見られます。肺での再発は、手術を受けた人の約5%に見られます。
肝臓や肺への転移が認められた場合、条件が整えば、手術の適応となります。体力や残存機能が十分にあること、原発巣が制御可能であることなどが、条件となります。
今回のまとめ
直腸がんは、他のがんに比べると、進行は遅いと考えられています。ただし、進行がんになると、リンパ節や他の臓器への転移が見られます。
リンパ節は、直腸がんが進行する過程で、最初に転移する器官です。ステージ3期になると、リンパ節転移が認められます。ステージ3期は、転移しているリンパ節の数で、2つに分類されます。転移しているリンパ節の数が、3箇所以下であればステージ3a期、4箇所以上ならステージ3b期に分類されます。
他に転移が見られやすいのが、肝臓と肺です。肝臓や肺への転移が見られるのは、ステージ4期です。ステージ4期でも、条件が整えば、肝転移や肺転移は、手術の適応となります。
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