盲腸の再発期間!薬で散らした後どの位で手術?予防対策について
最近は、盲腸を発症したら、すべて手術するというわけでは、なくなっています。炎症が最も軽いカタル性虫垂炎については、抗生剤の投与による治療も可能です。
いわゆる、薬で散らすという方法です。薬で散らした場合、再発の可能性があります。薬で散らした後、どの位で再発するものでしょうか?手術が必要になるのは、どのくらい経ってからでしょうか?
カタル性虫垂炎でも、薬で散らすのが好ましくないケースはある
カタル性虫垂炎は、まだ、虫垂の中に膿が溜まっていない状態です。抗生剤の投与で、治療が可能とされています。抗生剤は、殺菌力が強く、さまざまな細菌に対して有効です。
ただし、虫垂に糞石がある場合は、抗生剤で炎症が治まっても、再発の可能性があるので、手術が勧められます。
特に、妊婦や幼児は、手術が勧められています。妊婦は、虫垂が破裂した場合、胎児への悪影響が懸念されるためです。幼児については、虫垂突起の壁が薄いので、一度炎症が起こると、炎症の進行度が早くて、腹膜炎になる場合があります。
抗生剤で治療した患者の27%が1年以内に手術が必要
抗生剤を投与して炎症を鎮めた患者には、10~20%の確率で再発の可能性があるとされています。再発の時期については、フィンランドで行われた調査があります。
調査結果によると、10日間の抗生剤投与の治療を受け、その後、1年間経過観察した盲腸の患者のうち、27%が、1年以内に虫垂切除を必要としたとされています。
フィンランドの調査では、手術を遅らせたことによる、大きな合併症は見られなかったと言います。ただし、日本では、カタル性虫垂炎でも、手術を勧める医師が、少なくありません。
一度でも炎症を起こした虫垂は、炎症が治まった後でも肥大するためです。肥大した虫垂は、周辺の組織とくっついて、癒着を起こしやすくなります。癒着が起きると、再発後の手術は、難易度が高くなるとされています。
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→盲腸(虫垂炎)は自然治癒は不可能 !初期治療は抗生剤で完治可能?
再発を予防する対策としては、便秘しないようにするのが大切
盲腸が再発する原因は、不明です。ただし、盲腸の原因としては、風邪、胃腸炎、便秘などが考えられると言われています。特に注意が必要なのが、便秘です。
盲腸を発症した人には、糞石が多いとされています。糞石は、便が化石化したものです。便秘になると、便が腸内に長い時間留まります。腸内に留まる時間が長いと、便は水分を吸収されて、小さくなります。小さくなって作られるのが、糞石です。
糞石を作らないよう、便秘しないことが、盲腸の発症や再発を、予防する対策の一つになると言えます。食物繊維が多い野菜を、しっかりと食べるようにしましょう。
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今回のまとめ
炎症が最も軽いカタル性虫垂炎では、薬で散らす治療法もあります。再発の確率や、手術が必要になる時期を調べた、フィンランドの調査結果によると、抗生剤を投与して、1年間経過観察した盲腸の患者のうち、27%は、1年以内に虫垂切除が必要になったと、報告されています。
再発を予防するには、糞石を作らないことが、まずは大切です。糞石は、便が化石化したものです。便秘対策は、糞石を作らないうえで、重要です。食物繊維が多い野菜を食べるようにしましょう。
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