盲腸になりやすい年齢ってある?早期発見だと薬で完治が可能?
盲腸は、男女を問わず、罹る病気です。しかも、突然。突然、発症し、手術が必要になることが、少なくありません。そんな盲腸。なりやすい年齢が、あるのでしょうか?また、薬で散らすというのは、どの段階まで可能でしょうか?
若い世代に多く発症!10代が全体の8割程度
盲腸は、どの年齢でも罹る病気です。ただし、発症例が多いのは、若い世代。10代から20代にかけて、患者数が多い傾向にあります。特に多いのは、10~19歳。10~19歳が、全体の8割程度を占めるとされています。
最も早く盲腸を発症したケースとしては、5歳児の患者が報告されています。幼児だと、自分の痛みをうまく伝えられないため、症状が悪化する危険性があります。便意や下痢以外で、腹痛を訴えたら、病院を受診させましょう。
盲腸は、発症してから24時間前後で、腹膜炎を併発する危険性が高まる
盲腸は、発症してから時間が経つと、どんどん悪化する病気です。最初に現れる症状は、腹痛。上腹部、または、おへそ周辺から、痛みだします。
お腹の痛みは、徐々に移動します。腹痛は、24時間以内に、右下腹部に移動します。症状が出始めてから24時間前後で、腹膜炎を併発する危険性が高まります。
盲腸は、炎症の進行具合によって、3段階に分けられます。炎症の程度が、一番軽いのが、カタル性虫垂炎。虫垂の中に、膿はまだ溜まっていません。虫垂の中に膿が溜まった状態が、蜂窩織炎性(ほうかしきえんせい)虫垂炎です。
この段階で放置していると、虫垂の壁に孔が開いてしまいます。炎症が、さらに進行し、虫垂組織が壊死してしまうのが、壊疽性(えそせい)虫垂炎です。
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薬で散らせるのはカタル性虫垂炎のみ!薬で散らしても、再発の可能性あり
盲腸は、昔は、発症したら、すべて虫垂を切除していました。近年は、炎症が一番軽いカタル性虫垂炎については、抗生物質の投与で治療する方法も、取られるようになりました。点滴で菌を散らします。
ただし、薬で散らした場合、完治ではありません。ウイルスに感染したりすると、再発することがあります。そのため、最初の発症で、虫垂の切除を勧める医師もいます。
また、虫垂に糞石がある場合は、薬で炎症が鎮まっても、再発の可能性があるとして、手術が勧められます。妊婦では、特に、虫垂が破裂すると、胎児への悪影響が懸念されるため、手術が勧められます。幼児も、虫垂の切除が勧められます。
幼児は、虫垂突起の壁が薄いため、一度炎症が起きると、防御機能が未発達であることから、炎症の進行度が早いからです。炎症が早く進行すると、腹膜炎を併発するリスクが高まります。
今回のまとめ
盲腸は、若い人に、比較的多い病気です。患者数が多い年齢は、10~19歳。この年齢で、全体の8割程度を占めます。盲腸は、炎症が一番軽いカタル性虫垂炎だと、近年は、抗生物質の投与で治療することも可能です。
ただし、虫垂に糞石がある場合は、薬で炎症が鎮まっても、再発の可能性があります。妊婦や幼児については、再発した場合のリスクを考えて、薬で散らすのではなく、手術が勧められます。
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