盲腸術後の癒着!数年後に起こるって本当?
盲腸の手術は、術後の合併症が、比較的発生しやすいとされています。術後の合併症の発生率は、10~20%。合併症の1つが、腸閉塞です。術後の腸閉塞は、癒着によるものが多いと言われています。
盲腸の手術はお腹の手術
盲腸の手術は、お腹の手術の1つです。大腸の手術の一環と扱われています。ただし、盲腸の手術を、お腹の手術と意識している人は、あまり多くありません。
盲腸の手術を受けたことがあるかどうかが、日常生活の中で確認されるのは、大腸カメラの検査を受ける時でしょう。大腸カメラをすんなり入れられるかどうか、確認するために、お腹の手術歴が尋ねられます。
その時、聞き漏らしがないように、盲腸の手術歴についても、聞かれるようです。
盲腸の手術は癒着が生じていることが多い
開腹手術を受けると、癒着は起こり得ます。開腹手術の中で、癒着が多く生じるのは、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の手術、婦人科疾患の手術、そして、盲腸の手術とされています。
盲腸の手術の術後、便秘になる人がいます。術後に癒着が生じて、腸と腸、または、腸と腹壁がくっついて、腸管が折れ曲がってしまい、便が通過しにくくなるのが、原因です。
スポンサーリンク
→盲腸術後のお風呂はいつから入れる?ガスが出たら完治と考えてOK?
腸閉塞は術後数年経って生じることもある
癒着を原因とする腸閉塞は、術後3~4日から起こり得ます。お腹が張って、痛みが生じたり、吐き気が起こったりします。
癒着は、手術を受けてから、かなり時間が経過して、発生することもあります。時間が経過したから、必ずしも安心と言えないのが、癒着です。
術後、数年を経て、腸閉塞を発症することがあります。腸閉塞の症状が見られたら、絶食し、消化管の減圧をすることが、必要です。重症化した場合は、手術が必要になります。
近年は、盲腸の術後の癒着が、減ってきています。腹腔鏡手術の普及によるものです。腹腔鏡手術では、腸を外気にさらし、手で触ることがありません。そのため、腸の癒着による腸閉塞を引き起こす可能性が、きわめて低くなります。
今回のまとめ
盲腸の手術は、お腹の手術です。お腹の手術を受けると、癒着が起こる可能性があります。盲腸は、術後に癒着が多く見られるとされています。癒着を原因とする腸閉塞は、術後3~4日から起こり得ます。時間が経過しても、可能性はあります。
数年経ってから、癒着を原因とする腸閉塞を発症することも、珍しくありません。癒着を原因とする腸閉塞を発症したら、絶食と消化管の減圧が必要です。重症なケースでは、手術を行います。
スポンサーリンク
↓ ↓ ↓