盲腸の検査内容は?手術した際の費用はどのくらいが目安?
誰もが罹りうる病気の1つが、盲腸です。しかも、急に痛みだすのが、盲腸。強い痛みが、おへそ周りから右下腹部へと移動したら、盲腸の疑いがあります。胃腸科のある総合病院を受診しましょう。
検査は、どのようなことを行うのでしょうか?万一、手術したら、費用は、どの程度になるのでしょうか?
血液検査では、兆候がつかめないことがある
盲腸は、正式には、「虫垂炎」という病気です。虫垂が、炎症を起こしている病気が、盲腸です。体内で炎症が起きていると、通常は、白血球の数が増加します。白血球が増加しているかどうかは、血液検査で判明します。
ただし、盲腸では、必ずしも、白血球の数が増加していないことも、あります。盲腸を発症した直後だと、白血球は、まだ、それほど増加していません。また、高齢者では、反応が出にくいことが、しばしばあります。
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威力を発揮するCT検査
盲腸の疑いがある時、検査は、問診から始まります。続いて、触診。右下腹部を押してみて、反応を確かめます。その後、血液検査が行われます。ただし、血液検査では、兆候がつかめないことがあります。
自分の症状をうまく伝えられない幼児、血液検査では結果を判断しづらい高齢者などの状態を、より正確に把握するうえで、威力を発揮するのが、CT検査です。
CT検査では、虫垂の形状の変化、腫れの有無、虫垂の中の糞石の有無、虫垂周辺の膿の有無などが、分かります。診断は、白血球の数の変化や虫垂の壁の厚さなどを、総合的に判断して、下されます。
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薬で散らしても、20人に1人は再発する
初期症状が出ている盲腸は、カタル性虫垂炎と言います。カタル性虫垂炎の場合は、薬で散らすこともできます。抗生物質を投与して、炎症を抑えます。費用は、1万4000円~2万2000円程度。
薬で散らすにしても、入院するのが、一般的です。飲食によって、強い腹痛が起こる可能性があるためです。入院期間は、1週間程度です。入院費用は、別途、1日につき、5000円くらい掛かります。
再発の可能性もあります。20人に1人は、再発すると、されています。
盲腸の手術には、2通りある
抗生物質での治療で、効果が望めない場合、手術になります。最近は、腹腔鏡手術が多く行われるようになりました。腹腔鏡手術では、1cmほどの穴を開けます。傷口が小さいため、入院期間が短くて済むのが、メリット。腹腔鏡手術なら、3日ほどで退院できます。費用は、13~20万円。
症状が悪化しているケースでは、開腹手術になります。開腹手術なら、費用は、6~10万円。ただし、開腹手術では、通常、1週間くらい入院することになります。入院費用は、高くなります。
なお、子供の場合は、健康保険の他に、「こども医療費助成制度」が、利用できる可能性があります。自治体に、対象年齢や助成額を問い合わせてみましょう。
今回のまとめ
盲腸は、問診、触診の他に、血液検査やCT検査などの結果を踏まえて、診断が下されます。血液検査では、白血球の数の増加を確認しますが、盲腸の兆候が見られないこともあります。
そのようなケースで、威力を発揮するのが、CT検査です。CT検査では、虫垂の形状や虫垂周辺の状態が、正確に把握できます。
診断が下ったら、薬で散らすか、手術をするかが決まります。抗生物質を投与して治療できるケースもありますが、再発の可能性があります。
手術を行った場合、腹腔鏡手術なら、13~20万円、開腹手術なら、6~10万円の費用が掛かります。入院費用は、別途、1日あたり5000円ほど掛かります。
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