胃がんを患った芸能人一覧とその後
日本人に多い胃がん。胃がんを患うというのは、どのようなことか?体験が詳細に報じられる芸能人や、体験をつぶさに記録してくれる著名人によって、胃がんを患った時の仔細を知る事ができます。
手術までの紆余曲折、手術の実態など、詳しい経緯が明らかにされているケースをご紹介します。
見立てが二転三転した黒木奈々
才色兼備のキャスターとして、活躍した黒木奈々。弱冠31歳で、胃がんと診断されます。発端は、2014年7月の事。ワインバーで、黒木奈々は倒れます。救急車で救急病院に搬送され、CT検査を受けます。見つかったのは、胃の穿孔。胃に穴が開いた原因は、胃潰瘍とされました。
念のために受けた再検査で、悪性と判明し、翌8月には、胃がんと告知されます。この時点では、スキルスではなく、ステージ1と診断されます。
がんとの診断を受け、念のため、9月に再検査を受けたところ、スキルス胃がんの疑いがあるとされます。がんの進行度は、同じくステージ1との診断。手術の方法は、当初の腹腔鏡ではなく、開腹手術にして、胃を全摘することになります。
9月19日に胃の全摘術に加え、術後の栄養補給路としての腸ろう造設術も受けます。キャスターとして、激やせした姿をさらすわけにはいかないとして、提案されたのが、腸ろう造設術でした。
手術後、遠隔臓器に転移がない事が確認されますが、進行度については、ステージ3と見立てが変わりました。そのため、抗がん剤治療を受けることになります。
抗がん剤治療を受けながら、仕事に復帰。発病から手術、抗がん剤治療に至るまでの様子は、『未来のことは未来の私に任せよう』(文藝春秋)にまとめられます。手術からちょうど1年後の2015年9月19日、32歳で急逝。
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→盲腸がん末期症状!転移がみられたら手術をしても助からない?
9時間の手術で生還した王貞治
世界の王が、がんに倒れたとのニュースが駆け巡ったのは、2006年の事。現役の監督だった王貞治は、胃がんとの診断を受け、手術方法について、担当医から説明を受けた際、1日も早い復帰を考え、腹腔鏡手術を選択します。
手術が9時間に及んだことから、当初は、進行した胃がんなのではないかと噂されました。その後、執刀医が明かしたところによると、手術に時間がかかったのは、がんの転移がないか、1つ1つセンチネルリンパ節を調べたからとのこと。
腫瘍の大きさは、約5cm。胃の食道側入り口の約1.5cm下から胃の中部にかけて広がっていました。一部は、胃の粘膜下層まで達していましたが、早期がんと診断されます。
胃の切除後は、いったん十二指腸を完全に切り離し、まずは食道と腸をつなぎ、十二指腸は一方をふさいで、腸とつながれました。見つかったリンパ節転移は、1ヶ所。手術の傷跡は、1.5cmが4ヶ所、0.5cmが2ヶ所、4cmが1ヶ所の合計7ヶ所。手術による出血量は72ccだったとされます。
手術の翌日には起き上がり、2日目から廊下を歩き、10日ほどで退院しました。退院直後は、ダンピング症候群で、体調不良が伝えられることもありましたが、予後はいたって良好。現在も、球界の行事などで、元気な姿を見せています。
今回のまとめ
胃がんと診断されたら、どのような経緯をたどるのか?そもそも、どのような事がきっかけで、胃がんが判明するのか?芸能人にも多い胃がん。芸能人たちによって明かされる闘病生活の実態は、さまざまです。
見立てが二転三転することも、稀ではありません。長時間の腹腔鏡手術を受けて、生還したケースもあります。芸能人たちの体験を参考に、万一の時の判断を悔いのないものにしたいものです。
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