潰瘍性大腸炎の食事!コーヒーや紅茶等の飲み物を取ると下痢をする?
近年、患者が急増している潰瘍性大腸炎。大腸の粘膜がただれたり、はがれて潰瘍になったりする病気です。
患者は、今では、1000人に1人とされています。治療法が、未だに確立されていない指定難病の1つです。食事では、どのようなことに注意したら良いのでしょうか?
潰瘍性大腸炎には消化の良いものを摂る
潰瘍性大腸炎では、症状が比較的落ち着いている時期には、食事制限は、特にないとされています。ただし、消化の良いものを摂ることは、必須条件です。
消化の良いものとは、低脂肪低残渣の食べ物です。
脂肪は、消化時間が長いため、潰瘍性大腸炎の人にとっては、腸管に負担をかけることになります。脂肪の吸収不良が見られると、炎症を引き起こす原因となります。
ただし、脂肪の中でも、シソ油に含まれるα-リノレン酸や、魚油に多く含まれるEPAやDHAは、n-3系脂肪酸と呼ばれます。n-3系脂肪酸は、炎症を抑制する働きがあるので、適量を摂取することは、むしろ勧められています。
食物繊維は、適量を摂取することが必要ですが、不溶性食物繊維は、腸管を刺激して、腹痛や下痢を引き起こす原因となります。調子の悪い時には、摂るのを控えることが大切です。
ゴボウ、タケノコ、フキ、レンコン、海藻、キノコ、コンニャクなどは、食物繊維が多く、含まれる食物繊維が固いので、残渣の多い食品になります。
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コーヒーは飲み方に注意
大腸の病気を患っていると、コーヒーは控えるように注意されることが、多いようです。コーヒーに含まれるカフェインが刺激になるためとされています。
近年の研究では、カフェインそのものは、潰瘍性大腸炎に大した影響を与えないとされるようになりました。もちろん、多量にコーヒーを飲んで良いというわけではありません。
びらんや潰瘍で敏感になっている大腸を、過度な刺激にさらさないことは、大切です。敏感になっている大腸を、過度に刺激しないことが大切とされています。
症状が落ち着いている時なら、食事の後にコーヒーを1杯程度飲んでも、特に問題はないとされています。
潰瘍性大腸炎でコーヒーを飲む時には、量とともに、飲み方にも注意が必要です。アイスコーヒーは、お腹を冷やし、症状を悪化させる可能性が高いため、極力控えましょう。
ミルクやクリームを入れる場合は、低脂肪のものを選んだり、生クリームは使わないようにすることが、大切です。
コーヒーを飲んで、潰瘍性大腸炎の人が下痢を起こすことがありますが、適量のカフェインが原因ではなく、ミルクやクリームの脂肪分や乳糖が、下痢を引き起こしている場合があります。
ちなみに、カフェインを含んでいても、緑茶は、カテキンの腸内環境調整作用が期待できるので、潰瘍性大腸炎の時に飲んで、全く問題ないとされています。
今回のまとめ
潰瘍性大腸炎の時には、低脂肪低残渣の食べ物をバランスよく摂るようにしましょう。低脂肪低残渣の食べ物は、消化がよく、腸管に負担をかけないためです。脂肪でも、シソ油や魚の油は、適量を摂取した方が、炎症を抑えるとされています。
一般的に摂取を控えるのが好ましいとされるコーヒーも、1日1~2杯程度なら、特に問題はないと言われています。
むしろ、コーヒーに入れるミルクやクリームを控えるようにした方が、下痢を引き起こす可能性を小さくすることができるとされています。
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