十二指腸ポリープの原因は食事とストレス?注意したいのは食事の摂り方!
十二指腸の病気の1つに、十二指腸ポリープがあります。「十二指腸にもポリープができるの?」と、不思議に感じるとしても無理のない、珍しい病気です。原因は、何でしょうか?
多量の胃酸が原因
ポリープとは、細胞の異常な増殖によって、臓器の粘膜上に隆起して出来た突起物のことです。大腸のような管状の臓器や、胃のような袋状の臓器にできるのが、特徴です。
管状の臓器である十二指腸にも、ポリープができることがあります。十二指腸ポリープは、珍しい病気です。十二指腸ポリープが見つかるのは、1万人に2~3人ほどとされています。
十二指腸ポリープが出来ても、自覚症状は、ほとんどありません。
そのため、健康診断などで偶然発見されるケースが、大半を占めています。ただし、ポリープのサイズが大きくなると、上腹部に違和感を感じたり、膨満感が生じることは、あります。また、十二指腸は、背中側にある臓器なので、背中に痛みを感じることもあります。
十二指腸ポリープは、症例が少ないため、原因は解明中ですが、よく言われているのは、多量の胃酸です。多量の胃酸が粘膜を攻撃して傷つけると、粘膜を再生しようと、新しく粘膜細胞を作り出します。粘膜が過剰に作られ、正常な表面よりも膨張してしまうのが、ポリープです。
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夜遅く食事を摂るのは控える
十二指腸ポリープは、良性のブルンネル腺腫であるケースが多いとされています。ブルンネル腺とは、酸性の胃液から小腸を守るために、アルカリ性の粘液を分泌している腺のことです。ブルンネル腺は、十二指腸球部に多く存在しています。
十二指腸球部は、十二指腸潰瘍が起こりやすい部位です。
十二指腸ポリープの予防や症状の改善で注意することは、基本的には、十二指腸潰瘍の注意点と重なります。規則正しく食事を摂ること、刺激物を控えること、肉類中心の欧米化した食事に偏らないようにすること、適度なストレス発散方法を持つことなどが、十二指腸ポリープを予防するとされています。
中でも注意したいのが、食事の摂り方です。生活スタイルが変化して、夜遅く食事を摂る人が多くなりました。夜遅く食事を摂ると、睡眠中も多量の胃酸が出続けることになります。
十二指腸ポリープの原因の1つに、夜遅く食事を摂ることは、しばしば指摘されます。夜遅く食事を摂るのは、控えるようにしましょう。
今回のまとめ
十二指腸の珍しい病気に、十二指腸ポリープがあります。症例がきわめて少ないので、原因は解明中ですが、現在のところ、多量の胃酸が粘膜を傷つけることが、原因と考えられています。
胃酸分泌を促す脂っこいものを控えることが、まずは大切です。和食を摂る機会を増やしましょう。適度なストレス解消も、十二指腸ポリープの予防に有効とされています。
また、食事の摂り方にも、注意が必要です。夜遅く食事を摂ると、睡眠中も多量の胃酸が出続けることになります。夜遅く食事を摂るのは、控えることが大切です。
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