胃潰瘍の薬で副作用は起こる?
2017/03/16
胃潰瘍の患者は、減ってきています。1987年には61万人とされた胃潰瘍の患者は、2011年には35万人。40%以上減少しています。その減少に、大きく貢献しているのが、胃潰瘍の薬。ただし、胃潰瘍の薬にも、副作用があります。
胃粘膜への胃酸の攻撃を弱める薬で多い副作用は便秘や下痢
胃潰瘍の薬で、最もよく処方されるのが、胃粘膜への胃酸の攻撃を弱める薬です。H2ブロッカーと呼ばれるヒスタミンH2受容体拮抗薬、プロトンポンプ阻害薬、抗コリン剤、制酸薬など、多様な薬があります。
ヒスタミンH2受容体拮抗薬で現れる可能性がある副作用は、便秘や下痢、口渇、発疹、食欲不振などです。便秘や下痢は、胃粘膜への胃酸の攻撃を弱める薬には、現れることが多い副作用です。
他にも、プロトンポンプ阻害薬、制酸薬でも、便秘や下痢は、起こることがあります。
他の副作用としては、プロトンポンプ阻害薬で、発疹や肝障害があげられます。抗コリン剤については、便秘や下痢は、あまり見られず、動悸、口渇、排尿障害などが、副作用として報告されています。
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プロトンポンプ阻害薬は補助薬としても使われる!副作用は下痢と腹痛と×××
胃潰瘍治療に使われる薬には、胃粘膜への胃酸の攻撃を弱める薬の他に、ピロリ菌を除去する薬と胃粘膜の防御を強める薬があります。そのいずれにおいても、補助薬として使われるのが、プロトンポンプ阻害薬です。
病院でよく処方される「タケプロン」は、プロトンポンプ阻害薬です。
ピロリ菌を除去する薬としては、2種類の抗菌薬とプロトンポンプ阻害薬を組み合わせます。プロトンポンプ阻害薬を組み合わせる事で、抗菌薬の効き目が良くなります。ピロリ菌を除去する薬の副作用は、下痢、腹痛、発疹などです。
胃粘膜の防御を強める薬では、プロトンポンプ阻害薬の代わりに、ヒスタミンH2受容体拮抗薬を組み合わせる場合もあります。胃粘膜の防御を強める薬の副作用は、下痢、腹痛。
また、子宮を収縮させることがあります。そのため、妊婦への使用は、禁止されています。
今回のまとめ
胃潰瘍の薬には3種類あります。胃粘膜への胃酸の攻撃を弱める薬、ピロリ菌を除去する薬、胃粘膜の防御を強める薬です。胃粘膜への胃酸の攻撃を弱める薬で多い副作用は、便秘や下痢。他に、口渇、発疹なども、現れやすい副作用です。下痢や発疹は、ピロリ菌を除去する薬にも見られる副作用です。
胃粘膜の防御を強める薬にも、副作用として、下痢は見られます。胃粘膜の防御を強める薬は、子宮を収縮させることがあります。そのため、妊婦への使用は禁止されています。
→胃潰瘍の症状をチェックする方法!胃がんとの関係性や相違点!
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